松代城は大地の芸術祭の作品だった|実際に登って見てきた話

新潟県十日町市・松代城から見た早朝の雲海と朝日 大地の芸術祭
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松代城って知ってますか!?

新潟県十日町市にある山城なのですが、ただの城跡ではありません。天守の中身そのものが、大地の芸術祭のアート作品になっています。

しかも城山のふもとから山頂までの道には、芸術祭の作品が点在しています。登る道のり自体が、アート散策コースなんです。

私は十日町市に住んでいて、この城山を何度も歩いています。この記事では、城山に点在する作品の紹介と、実際に登って分かった回り方をお伝えします。

 

松代城ってどんな城?読み方は「まつだいじょう」です

まず最初に、よくある勘違いから。

長野県にも「松代城(まつしろじょう)」がありますが、この記事で紹介するのは新潟県十日町市の「松代城(まつだいじょう)」。字は同じでも、読み方も場所も別のお城です。

標高約385mの城山の山頂に築かれた山城の跡で、今建っている天守は1981年に造られた模擬天守。もともとは展望台として親しまれてきました。

その天守が、大地の芸術祭で3組のアーティストによって各階まるごとアート空間に生まれ変わったんです。つまり今の松代城は、「城の形をした美術館」と言ったほうが近いかもしれません。

新潟県十日町市の松代城(まつだいじょう)の外観と模擬天守

天守の中がアート作品になっている

外から見ると普通のお城ですが、天守の中は3組のアーティストによる作品空間になっています。1階から3階まで、各階まるごとアートです。

実は今回は朝早くに登ったため、開館前で中には入れませんでした。天守内部の作品は、次回中に入ったときにあらためて詳しく紹介しますね。

松代城天守内部、大地の芸術祭のアート作品の様子

城山の登り道で出会える芸術祭の作品たち

松代城の魅力は、天守だけではありません。

ふもとの拠点施設・まつだい「農舞台」から山頂の松代城までの約2kmの里山には、約40点の作品が点在していて、このエリア全体が「まつだい『農舞台』フィールドミュージアム」と呼ばれています。

ここでは、登り道で実際に出会える作品の中から、私が好きなものを紹介します。

人生のアーチ(イリヤ&エミリア・カバコフ)

芸術祭を代表する作家カバコフ夫妻の作品。白いアーチの上に、人の一生を表した像が並んでいます。

荷物を背負って進む人、石の上に横たわる人。登り始めにこれを見ると、「これから何かが始まる」感じがして好きです。

大地の芸術祭「人生のアーチ」イリヤ&エミリア・カバコフの作品

「人生のアーチ」白いアーチと人の一生を表した像

 

木(メナシェ・カディシュマン)

錆びた鉄の大きな板に、木の形がくり抜かれた作品。

面白いのは、くり抜かれた「穴」の向こうに本物の緑が見えることです。鉄の木と生きている木が重なって、見る位置によって表情が変わります。

朝の光が当たると、錆の赤がぐっと濃くなってきれいでした。

大地の芸術祭「木」メナシェ・カディシュマン作品、錆びた鉄板

「木」の作品を近くから見た様子

 

 

米の家(チャン・ユンホ+アトリエFCJZ)

田んぼの中に立つ、鋼材でできた小さな東屋。遠くからは1枚の額縁のように見えます。季節ごとに表情が変わるのがこの作品の面白さで、夏は稲穂の海に浮かんで見えます

大地の芸術祭「米の家」チャン・ユンホ+アトリエFCJZの作品と田園風景

「米の家」の建築的なアート作品

「米の家」から見える里山の景色

融(柳澤紀子)

空から静かに舞い降りてきたような円盤の作品。タイトルは雪国の人が待ちわびる「雪融け」から。地元の人間としては、いちばん気持ちが分かる作品かもしれません。

大地の芸術祭「融」柳澤紀子作品の円盤オブジェ

「融」の作品を近くから見た様子

「融」の作品と周辺の風景

「融」の作品の全体像

まつだいスモールタワー(ペリフェリック)

メッシュ状の鉄でできた小さな塔。中の階段を実際に登れます。

網目越しに見る周りの緑がちょっと不思議で、朝や夕方は光が当たって塔全体が金色に見えました。登り道の途中で立ち寄りたくなる作品です。

大地の芸術祭「まつだいスモールタワー」ペリフェリック作品の外観

まつだいスモールタワー内部の階段

まつだいスモールタワーから見える緑と光の様子

 

階段の幅が狭いため昇り降りは注意してくださいね。

どの作品も屋外にあるので、天守とちがって歩きながら自由に見られます。

実際に登って分かった回り方と所要時間

農舞台から山頂へ。行き方は4パターン

農舞台から松代城までは高低差約200m。行き方は、徒歩約30分、レンタサイクル+徒歩約10分、土日祝限定のシャトルバス+徒歩約10分、自家用車+徒歩約15〜20分の4種類があります。

ポイントは、どの方法でも最後は必ず歩きになること。しかも急な坂です。

作品を見ながらゆっくり登るなら、往復+天守見学で2時間くらい見ておくと余裕があります。体力に自信がなければ、行きはバスか車、帰りに歩いて作品を見るのがおすすめです。

服装と時間帯

坂道が続くので、スニーカーは必須。夏は汗だくになるので、タオルと飲み物も持っていってください。

時間帯は午前中が気持ちいいです。木陰が多いとはいえ、真夏の昼はかなり暑くなります。

熊に注意。鈴を鳴らして歩こう

城山では熊が出没する可能性があります。

登り道には鈴を鳴らす場所が設置されているので、見かけたら鳴らしながら進んでください。熊鈴を持っていくと、さらに安心です。

特に人の少ない早朝や夕方は、音を出しながら歩くことを心がけてください。

なお、豪雪地帯なので冬期は見学できません。雪が消えた春から秋が城山のシーズンです。

アクセス・基本情報

項目 内容
名称 松代城(まつだいじょう)
住所 新潟県十日町市松代
起点 まつだい「農舞台」(ほくほく線まつだい駅すぐ)
開館時間 10:00〜17:00(10・11月は16:00まで)
休み 火・水曜(祝日を除く)
料金 個別鑑賞券500円、またはフィールドミュージアム券・作品鑑賞パスポート提示
冬期 積雪のため閉鎖

2026年は大地の芸術祭のトリエンナーレ開催年です。会期中は特に賑わうので、時間に余裕を持って訪れてください。

※開館時間・料金・公開状況は変わる場合があります。最新情報は大地の芸術祭公式サイトでご確認ください。

まとめ|城とアートを一度に楽しめる場所

松代城は、山城の歴史・現代アート・山頂からの絶景を一度に味わえる、ちょっと欲張りなスポットです。

ふもとの農舞台とセットで回れば、一日たっぷり楽しめます。

早朝の城山で見た雲海は、写真より実物のほうが断然よかったです。次の週末、歩きやすい靴と熊鈴だけ持って来てください。

天守内部のアート作品は、次回の記事で詳しく紹介します。お楽しみに。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!

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