塩沢の牧之通りは、駅から徒歩5分ほど、半日で回れて、旅の合間に立ち寄りやすい宿場町です。
新潟県南魚沼市の「牧之通り(ぼくしどおり)」は、雁木の街並み、300年以上続く酒蔵、古民家カフェがぎゅっと詰まった通りです。7月3日の曇りの日、JR塩沢駅から実際に歩いてきました。木と土壁の落ち着いた匂い、雁木の下のひんやりした空気まで含めて、見どころとおすすめスポットを写真付きで紹介します。
この記事でわかること
- JR塩沢駅から牧之通りまでのアクセスと所要時間
- 雁木の街並みや絵馬など、歩いて見つけたい見どころ
- 青木酒造・カフェ家の様子と、おすすめのOHGIYA CAFE
- 鈴木牧之記念館の入館料と、看板で見つけた割引の案内

▲ 牧之通り沿いの、趣ある建物
牧之通りとは?塩沢宿の面影を残す通り
牧之通りは、三国街道の宿場町「塩沢宿」の街並みを今に伝える通りです。
JR塩沢駅から歩いて5分ほどで到着します。平成23年度には都市景観大賞「都市空間部門大賞(国土交通大臣賞)」を受賞していて、景観の美しさはお墨付きです。

▲ 牧之通りの案内マップ。四季の景色も紹介されている
通りの名前は、江戸時代後期にこの塩沢で生まれた文人・鈴木牧之(すずきぼくし)にちなんでいます。牧之は雪国の暮らしを記録した『北越雪譜』の著者で、通りのあちこちにその足跡が残っています。

▲ 「三國街道 塩澤宿 牧之通り」の看板
牧之通り名物「雁木(がんぎ)」の街並みは圧巻
歩き始めて最初に目を引くのが、建物の前に連なる雁木です。
雁木とは、雪の多い地域で冬でも歩けるように造られた屋根付きの歩道のこと。豪雪地で暮らす人たちの、生活の知恵そのものです。

▲ まっすぐ続く牧之通り。落ち着いた宿場町の街並み

▲ 雁木が続く通り沿いの歩道
私が歩いた日は曇り空でしたが、雁木の下は思ったより明るく開放的でした。意外だったのは、これだけ立派な観光地なのに、観光客がまばらだったこと。生活の音(自転車のベル、玄関先の会話)がそのまま聞こえてきて、「観光地化した宿場町」ではなく「今も人が暮らす通り」なのだと実感しました。雁木は雪を防ぐための屋根付きの歩道ですが、私が歩いたのは7月なので、雪の季節や雨の日の様子は見ていません。
一軒ごとに違う絵馬を探しながら歩こう
牧之通りでは、多くの建物の軒先に絵馬が飾られています。絵柄は一軒ごとに違うので、見比べながら歩くだけで飽きません。
私のお気に入りは、鈴木牧之の生涯が書かれた絵馬です。明和7年(1770年)に塩沢宿で生まれ、天保13年(1842年)に73歳で亡くなったことが、味のある筆文字で記されていました。

▲ 鈴木牧之の生涯が記された、お気に入りの絵馬
鶴齢(かくれい)の蔵元・青木酒造
牧之通りのシンボル的な存在が、日本酒「鶴齢」で知られる青木酒造です。
創業は1717年(享保2年)。300年以上にわたり、この雪深い土地で酒造りを続けてきました。蔵の仕込み水は一般にも開放されていて、地元の人がタンクを持って汲みに来るそうです(新潟県観光協会の記事より)。味わいは、新潟らしいすっきり感の中にお米の旨みが残る「淡麗旨口」です。

▲ 日本酒「鶴齢」の蔵元・青木酒造
私が訪れた7月3日には、店頭の案内に「県内限定販売」と書かれた「雪男」(1,815円・税込、そのときの価格)や、数量限定の「鶴齢の梅酒」が並んでいました。お酒を飲まない私でも、歴史ある店構えを眺めるだけで来た甲斐がありました。日本酒好きの方へのお土産を探すなら、候補にしてみてください。

▲ 県内限定販売の日本酒「雪男」の案内
おすすめ|OHGIYA CAFE(オオギヤカフェ)
今回の散策では立ち寄れませんでしたが、牧之通りに行くなら候補に入れておきたいのが、青木酒造が直営するカフェ「OHGIYA CAFE」です。営業時間は10:30〜17:30(ラストオーダー17:00)、定休日は火曜・水曜です(祝日は変わることがあります。2026年10月20日にるるぶの掲載情報で確認)。
ずいぶん前に行ったときの記憶ですが、ソファ席や暖炉のそばなど、好きな席を自分で選べました。そのときお客さんは、私ともう一組のカップルだけでした。
おすすめされているのは、バターを使わないワッフルです。国産小麦、塩沢産の米粉、酒米の粉、豆乳で作られていると紹介されています。コーヒーは、鶴齢の仕込み水で淹れていることや、酒蔵の雪室で寝かせたブレンドがあることが紹介されています(私は今回飲んでいません)。
カフェ家(cafe ie.)|ランチは予約制、ケーキはテイクアウト
牧之通りで立ち寄ったのが、古民家カフェ「カフェ家(cafe ie.)」です。

▲ 白い暖簾が目印のお店の入口
お店には、「ランチは予約制。当日11時までに電話してください」と書かれていました。私は予約を知らずに立ち寄り、ランチはいただけませんでした。行く日が決まっているなら、朝のうちに電話しておくのが確実です。「フードロス対策にご協力ください」という一文も添えられていました。

▲ テイクアウトメニューと、並んだ焼き菓子
私が行ったときは、ケーキはテイクアウトのみでした。店内には入っていませんが、白い暖簾をくぐると小さなショーケースがあり、手作りのケーキが数個並んでいます。7月3日のテイクアウトは、ロールケーキ430円、ベイクドチーズケーキ450円、プレーンスコーン270円、パウンドケーキ350円など。どれも比較的リーズナブルだと感じました。

▲ 台湾パインがゴロッと入ったロールケーキ
私はロールケーキを買いました。台湾パインがゴロッと入っていて、甘さ控えめ。フルーツが大きく、食べ応えがあって大満足でした。
鈴木牧之記念館で雪国文化を学ぶ
牧之通りを歩いたら、通りのすぐ近くにある鈴木牧之記念館にも寄ってみてください。『北越雪譜』の世界や、雪国文化に関する資料が展示されています。
入館料は大人500円、小中高生250円。開館時間は9時〜17時(受付は16時半まで)で、休館日は火曜(祝日の場合は翌日)と年末年始で、展示替えなどで休館する日もあります(新潟県観光協会・新潟県の案内、2026年10月20日確認)。通り沿いの看板には、「ぼくしくん」を撮影して受付で見せると入館料が2割引になると書かれていました。私は使っていませんが、看板を通り過ぎてから気づいて戻ったので、歩き始めに探しておくのがおすすめです。割引の条件は変わることがあるので、受付で確かめてください。

▲ 「ぼくしくん」が描かれた鈴木牧之記念館の看板。撮影すると入館料が2割引になると書かれていた

▲ 『北越雪譜』の世界を紹介する解説パネル

▲ 鈴木牧之記念館の建物
牧之通りの基本情報(アクセス・所要時間)
| 所在地 | 新潟県南魚沼市塩沢 |
| アクセス | JR上越線・塩沢駅から徒歩約5分 |
| 駐車場 | ふれあい広場横に普通車40台・大型車10台(新潟県観光協会)。鈴木牧之記念館にも約50台 |
| 所要時間の目安 | カフェ・記念館込みで半日 |
| 鈴木牧之記念館 | 大人500円・小中高生250円/9時〜17時(受付16時半まで)/火曜休み(祝日の場合は翌日) |
牧之通りについてよくある質問

雨の日でも歩けるのかな?

雁木のある区間は、屋根の下を歩けます。ただ、私が歩いたのは曇りの日なので、雨の日の様子は確かめていません。

車で行く場合、駐車場はあるの?

ふれあい広場横に、普通車40台・大型車10台の駐車場があります(新潟県観光協会)。鈴木牧之記念館にも約50台の駐車場があります。
まとめ|まずは塩沢駅から歩いてみよう
牧之通りは、宿場町の景色と雪国の知恵、そして地域の暮らしをまとめて感じられる場所です。カフェや記念館まで回っても、半日あれば十分に楽しめます。
次の休日は、塩沢駅を起点に雁木の下をのんびり歩いてみてください。一軒ごとに違う絵馬を探しながら歩けば、あっという間です。
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