米どころ新潟の長岡市に、チョウザメを育てながら料理として出しているイタリアンがあります。ビニールハウスの隣に立つ「発酵・熟成イタリアン NAGAOKA SASATEI」。以前ランチで訪れたこのお店へ、今回はディナーに行ってきました。

▲ パンの中にチョウザメの身が入った、コースの一皿目フォカッチャサンド。
先に結論です。1人8,800円(税込)・全6品のチョウザメ肉コースは、フォカッチャに染み込んだうま味と、カルパッチョのプリプリした食感が印象に残りました。ただし、カルパッチョには魚特有の香りが少しあります。臭みが気になる人は、先に一品だけ試してから決めるのが安心です。
ビニールハウスの隣に立つイタリアン「NAGAOKA SASATEI」
お店は長岡市上前島。株式会社プラントフォームの敷地内にあり、隣にはビニールハウスが並びます。同じ敷地には直売所もあって、レタスも買えます。
私が訪れたのは日曜の18時。駐車場に停まっていた車は2台だけでした。全部で6〜8台ほど。舗装はされていない土の駐車場です。停める場所には困りません。
お店の詳しい紹介やランチの様子は、以前の記事にまとめています。ここからはディナーでいただいた料理を中心に紹介します。
長岡でチョウザメが食べられる店|NAGAOKA SASATEIのランチ体験
チョウザメの肉コース|1人8,800円で味わう全6品
注文したのは「チョウザメの肉コース」。今回の利用時で1人8,800円、全6品でした。キャビアを味わえる、これより価格の高いコースもあります。
チョウザメの身を、揚げる・生・焼くと調理法を変えて出してくれるので、同じ魚でも印象が一皿ごとに変わりました。
1.チョウザメのフォカッチャサンド
一皿目はフォカッチャサンドとスープ。パンに挟まれたチョウザメの身はしっとりしていました。揚げた身のうま味がパンに染み込み、噛むほど魚とパンの境目がなくなっていきます。
2.チョウザメのカルパッチョ

▲ 薄く切られた身に、ブルーベリーと柑橘。プリプリの食感が残りました。
薄く切られた身は、歯を当てると弾むような食感でした。ブルーベリーの甘さ、柑橘のさわやかさ、そこに塩気が重なります。甘さと塩気がぶつからず、チョウザメの味が前に出ていました。
一方で、私は少し魚特有の香りも感じました。食べられないほど強くはありませんが、臭みに敏感な人は好みが分かれると思います。
3.サラダ

▲ 色とりどりの野菜。敷地内のハウスで育った野菜が使われています。
赤や黄の野菜が混ざった、見た目の明るい一皿です。葉物はしゃきっとしていました。
ドレッシングは人参のものでした。どろっとして濃厚です。甘みが少し強く、酸味はほとんどありません。酸っぱいドレッシングが苦手な人でも食べやすいと思います。
4.季節野菜のオルトラーナ風パスタ

▲ ズッキーニ、トマト、きのこ、そしてチョウザメ。野菜の量がそのまま乗っています。
オルトラーナは「農園風」という意味のパスタです。ズッキーニやトマト、きのこが、麺と同じくらいの量で入っていました。
ソースはオイル系。ひと口目に立ったのはローズマリーの香りでした。麺は普通の太さです。
存在感があったのは、具として入っていたチョウザメの身でした。しっとりしていて、味は淡白。下味がついているので、そのままでも物足りなさはありません。
量も味も重すぎず、この後のメインに響きませんでした。
5.チョウザメのサルティンボッカ

▲ 肉厚のチョウザメ。付け合わせはきのこです。
メインは、きのこを添えたチョウザメのサルティンボッカ。身に厚みがあり、フォークで押すと少し沈みます。
口に入れると、身がほろっとほどけます。味は淡白で、塩気はちょうどいい強さでした。セージはほのかに香る程度です。
付け合わせのきのこには、チョウザメの脂が染み込んでいます。コクがあって、身との相性もいい。添え物だと思っていたのですが、これが良かった。
ここで小さな失敗をひとつ。テーブルには箸とナイフ・フォークの両方が用意されていて、今回は箸を選びました。私はいつもフォークで食べているので、肉厚な身を箸で切り分けるのが少し大変でした。次はフォークにします。
とはいえ、今回の6品はすべて箸で食べられます。コース料理に慣れていない人も、無理にナイフとフォークだけを使う必要はありません。
6.はちみつジェラートとバスクチーズケーキ

▲ 締めはジェラートとチーズケーキ。花びらが添えられていました。
最後ははちみつジェラートとバスクチーズケーキです。チーズケーキと、小さな器に入ったジェラートが同じ皿に盛られ、花びらが添えられていました。
はちみつジェラートは、すっきりした甘さです。はちみつの香りは、それほど強くありませんでした。バスクチーズケーキは焼き目がほどよく、口に入れるとなめらかにほどけます。
締めとして重すぎず、ちょうどいい量でした。
店を出てから、家でも食べられるのかと気になって調べました。
チョウザメは新潟の糸魚川でも養殖されています。切り身で買えて、生食もできるそうです。あのカルパッチョの食感をもう一度、と思ったときの選択肢にはなりそうです。

糸魚川でもチョウザメを育ててるんだ。意外と近いね。

うん。切り身で売っているから、家でも簡単に調理できるよ

あのカルパッチョの食感をもう一度、と思ったら試してみようかな。
店内の雰囲気|BGMの流れる中、家族連れが多い夜
以前ランチで訪れたときは、友人同士のお客さんが目立ちました。今回のディナーで見かけたのは、老夫婦が1組と、子ども連れの4人家族が1組。私たちを入れて3組です。
BGMが小さく流れる店内で、一皿ずつ間をおきながら食べ進めます。短時間で食事を済ませる店ではありません。会話も含めてゆっくり過ごしたい日に合います。
私なら、時間は1〜2時間ほど見ておきます。
予約と夜の様子|3組でも、時間には余裕を
一番伝えたいのはここです。混雑よりも、時間の余裕を見ておいてください。
日曜18時の時点で3組。席が埋まっている感じはありませんでした。ただ、この日はスタッフの方が1人で店内を回している様子で、かなり忙しそうでした。急いで食べたい日には向きません。
コース料理やチョウザメ料理は、その日に提供できるかどうかが変わります。訪れる前に、営業日・希望するコースの提供可否・料金を、公式Instagramで確認しておくと確実です。食後に予定がある場合は、その旨も先に伝えておくと安心です。
NAGAOKA SASATEIの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 発酵・熟成イタリアン NAGAOKA SASATEI |
| 住所 | 新潟県長岡市上前島1-1863 |
| 営業時間 | 公式Instagramで要確認(今回は日曜18時に訪問) |
| 定休日 | 公式Instagramで要確認 |
| 今回のコース | チョウザメの肉コース・全6品・1人8,800円(税込・利用時) |
| その他のコース | 今回より価格の高いキャビアのコースあり |
| 支払い方法 | 現金・クレジットカード(QRコード決済は取り扱い終了) |
| 駐車場 | 無料・6〜8台ほど(未舗装/訪問時は2台のみ駐車) |
| 予約 | コースやチョウザメ料理は事前確認・予約がおすすめ |
| 公式情報 | NAGAOKA SASATEI公式Instagram |
※2026年8月・日曜のディナータイム訪問時点の情報です。営業時間、営業日、料金、コース内容は変わる場合があります。最新情報は公式Instagramでご確認ください。
食後に小千谷市の片貝まつりへ花火を見に行く人もいると思います。その話は長くなるので、別の記事にまとめます。
まとめ|チョウザメをゆっくり味わいたい夜に
フォカッチャに染み込んだうま味と、カルパッチョのプリプリした食感。調理法を変えると、同じチョウザメでもこれだけ表情が変わるのかと思いました。
チョウザメに興味があって、イタリア料理のコースをゆっくり体験したい人に向いています。ただし、カルパッチョだけは魚の香りをわずかに感じました。臭みが苦手な人は、そこだけ頭に入れておいてください。急いで食べたい日にも向きません。1〜2時間は見ておいてください。
次は、キャビアのコースを頼んでみます。
おまけプチ情報

チョウザメのお店なのに、なんで隣がビニールハウスなの?

アクアポニックスっていう育て方なんだ。魚と野菜を、同じ水で一緒に育てる。

同じ水? 魚の水って、汚れそうだけど。

そこがうまくできていてね。魚の排せつ物を微生物が分解すると、野菜の肥料になる。野菜が水を吸うと水がきれいになって、また魚のところへ戻る。

じゃあ、サラダの野菜とチョウザメは、同じ水で育った仲間ってこと。

そういうこと。あの色とりどりのサラダも、直売所のレタスも、隣のハウスから来ているんだ。同じ敷地でつながっていると知ってから食べると、また少し違って見えるよ。
今後も長岡市で立ち寄った他のお店も紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!

