城下町・高田の仲町は、雁木通りに古い町家が並ぶまちです。
その一角にある「多賀茶焙煎所(たがちゃばいせんじょ)」は、自家焙煎のお茶と手作りの甘味を出す日本茶のお店。
9月のある平日の午後、カウンターの茶室でお茶をいただいてきました。

▲ 雁木通りに面した、多賀茶焙煎所の外観。
今回、特に心に残ったものが二つあります。
3杯かけて香りが変わっていく和紅茶「べにふうき」と、ゆるめに炊いたあんこに満足しました。
ただし茶室は10席ほどと小さく、周辺は一方通行と細い道が多いエリアです。時間を決めて行くなら予約を、車なら駐車場の案内と地図を先に確認しておくと安心です。
店の紹介|芸者置屋だった町家を改装した日本茶の店
多賀茶焙煎所は、上越市仲町3丁目にあります。
公式サイトによると、この界隈はかつて料亭や小料理屋が並ぶ花街で、建物は数ある芸者置屋のひとつ「多賀」でした。古い町家を改装し、1階が茶室とショップになっています。
茶室では自家焙煎のほうじ茶と、全国の生産者から仕入れた緑茶などを出しています。ショップには茶葉のほか、「いろり庵」のせんべい・おかき、「あん味堂」の和菓子が並びます。
建物の上階は、1日1組限定の宿泊施設です。今回は泊まっていないので、紹介はここまでにします。
アクセス|高田駅から徒歩約6分
高田駅から多賀茶焙煎所までは、徒歩約6分です。改札を出て駅前ロータリーへ進み、仲町通りに向かって直進します。仲町3丁目の交差点周辺、雁木通り沿いにお店があります。
駐車場|車なら近隣駐車場も確認を
駐車場は店舗前にあります。

▲ 店舗前の駐車スペース。周辺は道幅が狭いため、出入りは慎重に。
ただし、イベントや天候によっては店の前に停められない日もあります。そのときは、百年料亭「宇喜世(うきよ)」の横にある「タイムズ駐車場」を使うよう案内されています。お店を利用すると、無料で使える駐車サービス券がもらえるそうです。
周辺は一方通行が多く、道幅も狭めです。私自身は、車で訪れるなら近隣の「タイムズイレブンプラザ」に停めて歩く方法が、利用しやすく安心だと感じました。
2026年9月21日時点の料金は、通常60分220円。9:00〜18:00と18:00〜翌9:00は、それぞれ最大600円です。料金は変更される場合があるため、入庫前に現地の案内をご確認ください。

▲ タイムズイレブンプラザの駐車場入口。入口表示と進行方向を確認して入庫します。
実は私、ここで道に迷いました。
「このへんだろう」と地図を見ずに近くへ車を停め、歩き出したら反対方向へ。雁木通りはどこも似た町並みで、気づくまで少し時間がかかりました。車を停める前に、店の位置と歩く方向を地図で確認しておくことをおすすめします。
注文したもの|和紅茶べにふうきと、焦がしほうじ茶クリームあんみつ
訪問時、お茶は6種類から選べました。新潟県産のお茶も並んでいます。

▲ 茶葉を見比べながら選べる、お茶の見本。

▲ 今回選んだ、宮崎県高千穂町の和紅茶「べにふうき」。

▲ 甘味メニュー。今回は焦がしほうじ茶クリームあんみつを選びました。
私が選んだのは、和紅茶の「べにふうき」(1,300円)。甘味は「焦がしほうじ茶クリームあんみつ」(1,100円)にしました。合計2,400円(いずれも税込)です。
お湯は土瓶で沸かし、急須でゆっくり淹れてくれます。カウンター越しにその手元を眺めている時間も、このお店の楽しみのひとつでした。

▲ 急須で淹れてもらった和紅茶べにふうき。
べにふうき|1杯ごとに変わる香り

▲ 1杯目の和紅茶べにふうき。澄んだ琥珀色です。
最初に驚いたのは、焙じた茶葉の香りでした。私にはブルーベリーのように感じられます。
1杯目を口に含むと、ダージリンのような華やかさが広がりました。
お茶は1回の注文で3杯まで淹れてもらえます。2杯目、3杯目と進むにつれて、果物のような香りは落ち着き、味の深みと香りがだんだん番茶に近づいていきました。
同じ茶葉でも、1杯ごとに表情が変わります。1,300円という値段も、この変化を3杯かけて味わう時間込みだと思えば納得でした。
水|妙高山麓の「須弥山の水」
お茶に使う水は、妙高山麓の伏流水をくみ上げた「須弥山の水」。公式サイトでは、お茶の甘みを引き出し、渋みや苦みを壊さない軟水と説明されています。
白湯でも出してもらえたので、まず水だけを口に含んでからお茶に移ると、違いが分かりやすかったです。

▲ お茶と一緒に出された、妙高山麓の「須弥山の水」。
焦がしほうじ茶クリームあんみつ|ゆるめに炊いたあんこがおいしい
甘味は、店内の工房「あん味堂」の手作りです。
特に気に入ったのは、あんこの炊き加減。硬くまとまったタイプではなく、少しゆるめで、口の中でほどけるように崩れます。

▲ 焦がしほうじ茶クリームあんみつ。
ほうじ茶パウダーに砂糖と塩を合わせたお菓子も添えられていました。甘さのあとに塩気が来て、最後にほうじ茶の香ばしさが残ります。
冬には「餅入りほうじ茶汁粉」が出るそうです。あんこがおいしかったので、雪の時期にまた来る理由ができました。
店内の雰囲気|香りに包まれるカウンター10席
店に入ってまず気づくのは、お茶の香りです。
店内は、カウンター席の茶室とお土産コーナーに分かれています。茶室は10席ほどで、静かなBGMが流れていました。
カウンターは樹齢90年のヒマラヤ杉。お茶を淹れる手元が近くに見える距離です。

▲ ヒマラヤ杉のカウンターが続く茶室。
お土産コーナーには、自家焙煎のほうじ茶、せんべい、おかき、和菓子、茶器が並んでいます。

▲ 茶葉やおかきが並ぶお土産コーナー。
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お店まで行けない人へ|ふるさと納税という選び方

上越までは遠いなあ。あのほうじ茶、家では飲めないの?

上越市のふるさと納税に、多賀茶焙煎所の「多賀一番棒茶」が返礼品で入っているんだ。

お店に並んでたおかきも入ってるの?

「いろり庵」のせんべい・おかきとのセットだよ。僕もまだもらったことはないから、次の枠で頼んでみようと思ってる。
お店まで行けない人は、上越市のふるさと納税でも多賀茶焙煎所のほうじ茶が選べます。多賀一番棒茶と、店内にも並んでいた「いろり庵」のせんべい・おかきのセットです(寄附額9,000円・2026年9月21日時点)。
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ほうじ茶と煎餅おかきのセット【多賀茶焙煎所】|JRE MALLふるさと納税
混雑と予約|平日14時20分で、先客は4人組が1組
訪問したのは、2026年9月7日(月)の14時20分です。
このときの先客は、4人組のマダムが1組。10席ほどのうち4席が埋まっている状態で、待たずに座れました。
お茶は3杯まで楽しめるので、滞在は長めになります。ラストオーダーは16時なので、ゆっくり過ごすなら15時ごろまでに入るのが安心でしょう。
茶室は予約も受け付けています。予約方法は電話か、InstagramのDMです。10席ほどしかないので、時間を決めて行くなら連絡しておくと確実です。
なお、2026年9月は火曜に加えて9月24日(木)も茶室が休み(ショップのみ営業)と案内されています。9月の金・土曜は16:00〜19:30に「宵の時」という夕方の営業もあるそうです。臨時の休みは、公式Instagramの営業カレンダーで確認してから出かけてください。
基本情報|茶室とショップで営業時間が違う
| 店名 | 多賀茶焙煎所(たがちゃばいせんじょ) |
|---|---|
| 住所 | 新潟県上越市仲町3丁目1-9 |
| 電話 | 025-526-7570 |
| 茶室 | 10:00〜16:30(L.O.16:00)/火曜休 |
| ショップ | 10:00〜17:30/無休(1〜2月は17:00まで) |
| 席数 | 茶室カウンター10席ほど(訪問時) |
| 予約 | 電話・InstagramのDM |
| 価格の目安 | お茶1,300円+甘味1,100円=2,400円(税込・訪問時) |
| 駐車場 | 店舗前にあり。満車時は宇喜世横のタイムズ(サービス券あり)、またはタイムズイレブンプラザ(最大料金600円・確認時) |
| アクセス | 高田駅から徒歩約6分 |
※2026年9月7日(月)14時20分に訪問した時点の情報です。営業時間は2026年9月19日に公式サイトで確認しました。最新情報は公式サイト・公式Instagramでご確認ください。
まとめ|1杯ごとに変わる香りを味わう、高田の日本茶カフェ
一番印象に残ったのは、和紅茶べにふうきの香りの変化でした。ブルーベリーのような茶葉の香りから始まり、3杯目には番茶に近い落ち着いた味わいへ。1回の注文で、その移り変わりをたどれます。
甘味では、焦がしほうじ茶クリームあんみつの、ゆるめに炊いたあんこが好みでした。
高田のまち歩きの途中で、静かにお茶を飲みたい人に向いています。予算は2品で2,400円ほど。席は10席ほどなので、時間を決めて行くなら予約を、車なら地図で店の位置を確かめてから停めてください。私のように、反対方向へ歩かないように。
次は冬に、ほうじ茶汁粉を目当てにまた来ようと思います。
おまけプチ情報|「多賀」は芸者さんの家だった

「多賀」って、もともと何のお店だったの?

仲町に何軒もあった、芸者置屋のひとつだったんだって。

置屋って?

芸者さんが所属して、暮らしていた家のこと。昔の仲町は料亭や小料理屋が並ぶ花街だったんだ。

じゃあ、芸者さんもここでお茶を飲んでたの?

公式サイトには、お座敷前の風呂上がりに焙じ茶を飲んでいた「とかいなかったとか」と書いてあるよ。

はっきりしないんだ(笑)

でも、店に入った瞬間のあの香りをかぐと、ありそうだなと思えたよ。ぜひ実際に確かめてみてね。
今後も上越・高田で立ち寄った他のお店も紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!

