醸造の蔵が集まる長岡市・摂田屋。その一角に、築150年以上の古民家をリノベーションしたベーカリー&レストランがあります。
「発酵」をテーマにしたWILLOW HOUSEです。
気になってはいたものの、行く前に引っかかることがいくつかありました。古民家の店は駐車場が狭いことが多い。ランチの値段も読めない。夏のかき氷が目当てなら、何時に行けば食べられるのか。調べても、その辺りははっきりしませんでした。
なので、平日のランチに車で行って、自分で確かめてきました。駐車場の停めにくさ、2,300円の煮込みセットの中身、賛否が分かれそうな摂田屋めぐりパフェ、そしてかき氷が頼めない時間帯まで。行って分かったことを、そのまま書きます。
▲ 築150年以上の古民家がそのまま店舗で、木の引き戸が入り口です。
先に結論です。
- 駐車場は向かいに12台・無料。ただし斜め停めで出入り口が狭く、私は2.3度切り返しました
- 本日の煮込み料理セットは2,300円。サラダ・スープ・パン・メインが付きます
- 夏のかき氷は11:00〜14:00が提供不可。狙うなら14時を過ぎてからです
- 摂田屋めぐりパフェ1,580円は、素材の個性が強めで好みが分かれます
パンからメインまで、発酵の風味がひと皿ごとにつながっている店でした。車体の大きい車の方だけ、切り返す前提で向かってください。
発酵と循環がテーマの古民家|運営はSUZU GROUP
新潟県長岡市宮内、摂田屋エリアにある一軒です。運営はSUZU GROUP。コンセプトは「発酵」と「循環」です。
パンには果物や米などからおこした独自の天然酵母が使われ、大きな薪窯で焼かれています。料理にも地場の食材が入ります。
時間帯で店の顔が変わります。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| ベーカリー(10:00〜/なくなり次第終了) | 『摂田屋あんぱん』400円、甘酒を練り込んだ『柳ブレッド』900円など |
| ランチ&カフェ(11:00〜16:00) | 品数が一番多いのは『WILLOW HOUSE PLATE』2,800円。オムレツセット、本日の煮込み料理セットなど |
| ディナー/ビストロ&バー(17:00〜22:00) | ナチュールワインや日本酒とビストロ料理。予約がない場合は20:00閉店となることがあります |
私が使ったのは、ランチの時間帯です。
駐車場|向かいに12台・無料、斜め停めで一度切り返しました
▲ 店舗の向かいが駐車場で、この幅の出入り口を私は一度切り返して入りました。
駐車場は店舗の向かいにあります。12台分、無料です。
一番伝えたいのはここです。車は斜めに停める形式で、出入り口の幅がそれほどありません。私は一度で入りきらず、少し切り返してから停めました(笑)。慌てなければ問題はないです。ただ、車体の大きい車では気を使います。
本日の煮込み料理セット2,300円|味噌を思わせるソースの煮込みハンバーグ
この日は、本日の煮込み料理のセットを選びました。2,300円です。サラダ、スープ、パン、メインの煮込み料理が付いてきます。
サラダ・スープ・パン|冷たいポタージュと麹の酸味
▲ 先に届くサラダ・スープ・パンで、ドレッシングはひと口目に麹の酸味が来ます。
最初に運ばれてきたのは、サラダとスープ、パンです。
野菜はきっちり揃ったカットではなく、少し大きさを残した切り方でした。人参は粗めに削られています。手で仕込んだことが伝わる皿です。
ドレッシングは「発酵玉ねぎドレッシング」。ひと口目に軽い酸味が来ました。普段のサラダとは風味が違います。
スープは、にんじんと枝豆のポタージュ風でした。夏場だからか、冷たい状態で運ばれてきます。
色の濃さから重い味を想像していました。ところが口に入れると、後に残りません。飲みやすくて、気づいたらゴクゴク飲んでいました。
主食はパンでした。ハード系を中心に、食べやすい大きさにカットされています。発酵食材を練り込んだものもあり、それぞれ香りが違いました。
料理だけでなくパンまでテーマがつながっているところが、私には面白かったです。
メインは煮込みハンバーグ

▲ 大きな白い器の真ん中に、煮込みハンバーグがひとつだけのっています。

▲ 割ると粗めの肉の断面が出て、ソースからは味噌を思わせる香りが立ちました。
メインは煮込みハンバーグ。ソースは、鼻に近づけると味噌を思わせる香りが立ちます。デミグラス系の甘さや濃さを想像していると、少し違う後味が残ります。
サラダ、パン、メインと食べ進めても、どこかに発酵の風味がついてきました。一皿ごとに独立しているというより、食事全体で一つのテーマが通っている感じです。
摂田屋めぐりパフェ|1,580円、素材どうしがぶつかる一杯

▲ 味噌・日本酒・醤油が層で重なる摂田屋めぐりパフェ、1,580円です。
気になって注文したのが「摂田屋めぐりパフェ」。1,580円です。

▲ メニューには、パフェに入る素材が一つずつ書かれています。
摂田屋の醸造文化を一つのグラスに詰め込んだパフェで、味噌、日本酒、醤油など、この地域に関わる素材が組み合わされています。見た目からして盛りだくさんでした。
食べてみると、素材それぞれの個性がかなり強めです。まずいわけではありません。ただ私には、味が互いに主張し合っているように感じられました。
高さがあり、層が重なっているため、スプーンとフォークだけでは少し食べにくかったです。
正直な感想としては、「もう一度これを目当てに」というより、摂田屋らしい変わったパフェを一度体験してみたい人向けだと思います。挑戦する価値はありますが、誰にでも合うタイプではありません。
夏季限定のかき氷|6種類、11時から14時は提供なし
パフェのあとに気になったのが、夏季限定のかき氷です。

▲ かき氷は6種類で1,200円〜1,800円、11:00〜14:00は提供していません。
メニューにあったのは6種類です。「越後姫いちご麹みるく」1,600円、「醸造のまち 醤油と味噌」1,700円、「雪国完熟バナナミルク」1,800円、「麹とレモン」1,200円、「摂田屋サフランミルク」1,500円、「村上抹茶とミルク」1,700円。
一番の注意点はここです。メニューの下に「11:00〜14:00 提供不可」と書かれていました。私が着いたのは13時ごろ。この日は、そもそも頼めない時間帯でした(笑)。
店員さんに聞いたところ、この年は8月末までの予定とのことです。さらに、メニューには載っていない「ずんだ」もあると教えてもらいました。
次は14時を過ぎてから、かき氷を目当てに行きます。
おすすめのパン|あんバターサンド 400円

▲ あんこの上に厚めのバターがのったあんバターサンド、400円です。
ランチのあと、1階のパン売り場であんバターサンドを買いました。
使われているのは発酵バター。さらに生地とあんこにも発酵食品が練り込まれています。パン一つでも、この店のテーマがそのまま入っている作りです。
食べると、発酵のクセが少し出ます。ただ、それが邪魔になるというより、あんこの甘さに対するアクセントになっていました。甘いだけで終わらない味です。
ランチが目的でなくても、パンを買いに寄るだけで十分です。
同じ長岡であんこのお菓子なら、江口だんごもあわせてどうぞ。
近くには和カフェとして楽しめる江口だんご摂田屋店もあります。
店内の雰囲気|BGMで人の会話が気にならない、2階は思ったより暗め
▲ 屋根まで吹き抜けで、2階から1階のパン売り場を見下ろせます。
食後に2階へ上がりました。店内は屋根まで吹き抜けになっていて、2階からは1階のパン売り場や店内の様子が見渡せます。古い柱や梁もそのまま残っていました。
料理だけでなく、建物を見るのもこの店の楽しみです。
店内にはBGMが流れていました。吹き抜けなので、他の席の会話も聞こえてきます。ただ、BGMのおかげか、話の中身までは耳に入ってきません。隣の声が気になるタイプの人でも、ここなら落ち着いて食べられます。
意外だったのは匂いです。発酵がテーマの店なので、パンや薪窯の香りが漂っているものと想像していました。実際に座ってみると、そういう匂いはしません。香りで押してくる店ではありませんでした。
2階は、思ったほど明るくありませんでした。吹き抜けなら光が回ってくるだろうと考えていたのですが、上がってみるとそこまでの明るさは感じません。にぎやかというより、落ち着いた場所です。
2階への階段は急で、幅も狭めです
階段はかなり急で、幅も狭めでした。上り下りのときは足元に注意した方がよさそうです。
足元に不安のある方や、小さなお子さん連れの場合は、無理に上がらない方が安心です。
混雑と予約|平日13時は待ちなし、中央の大テーブルは相席も
到着したのは平日の13時ごろ。天気は晴れでした。ランチの終わりごろだったからか、店内にいたのは5組ほど。待ち時間はなく、そのまま席へ案内されました。
客層は女性のお客さんが多めです。一人で来ている方もいたので、一人でも入りにくい雰囲気ではありません。
ただ、店内の中央には大きなテーブルがあります。時間帯によっては、ここで相席になることがあります。テラス席もあります。
私が確認できたのは13時ごろの様子だけです。混みやすい12時台は分かりません。人数が多いときや、確実に座りたいときは、事前に予約しておくと安心です。
長岡には、NAGAOKA SASATEIのように予約必須の店もあります。ランチの店選びの参考にどうぞ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | WILLOW HOUSE(ウィロウ ハウス) |
| 住所 | 〒940-1106 新潟県長岡市宮内1丁目1-31 |
| アクセス | JR信越本線「宮内駅」から徒歩約10分 |
| 営業時間 | ベーカリー10:00〜(なくなり次第終了)/ランチ・カフェ11:00〜16:00/ディナー17:00〜22:00 |
| 定休日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日) |
| 予算 | 2,000円〜3,000円程度 |
| 駐車場 | 店舗向かいに12台(無料) |
| 予約 | 公式Instagram/TableCheck(WEB予約) |
※2026年8月25日時点・平日のランチタイム訪問時の情報です。価格はいずれも訪問時のメニュー表記によります。最新情報は公式サイト・公式Instagramでご確認ください。
摂田屋は蔵が集まるエリアなので、歩くと半日は使います。長岡に泊まって、翌日にゆっくり回るのもありです。
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よくある質問|予約・駐車場・かき氷の時間
予約は必要ですか
平日13時ごろは待ちなしで入れました。ただし店内中央の大テーブルは相席になることがあります。人数が多いときや確実に座りたいときは、公式InstagramかTableCheckから予約しておくと安心です。
駐車場はありますか
店舗の向かいに12台、無料であります。斜め停めで出入り口の幅が狭いので、車体の大きい車は切り返す前提で向かってください。市営摂田屋駐車場も近くにあります。
かき氷は何時から食べられますか
メニューに「11:00〜14:00 提供不可」と書かれていました。14時を過ぎてからが狙い目です。夏季限定で、私が行った年は8月末までの予定とのことでした。
ランチはいくらぐらいですか
私が食べた本日の煮込み料理セットは2,300円でした。サラダ・スープ・パン・メインが付きます。基本情報の予算欄のとおり、2,000円〜3,000円をみておくと安心です。
パンだけ買えますか
買えます。1階がベーカリーで、10時から売り切れ次第終了です。あんバターサンド400円のほか、摂田屋あんぱんや柳ブレッドなどが並びます。
まとめ|発酵の風味ごと楽しみたい日に
麹の酸味が来るサラダ、香りの違うパン、味噌を思わせるソースの煮込みハンバーグ。ひと皿ずつではなく、食事全体で発酵というテーマが通っている店でした。
古い建物の造りを見たい人にも向いています。ただし摂田屋めぐりパフェは素材の個性が強く、定番の味を安心して食べたい人には合わないかもしれません。
駐車場は向かいに12台。斜め停めで出入り口が狭いので、切り返す前提で向かってください。かき氷が目当てなら、11:00〜14:00は提供していない点だけ覚えておいてください。
次は14時を過ぎてから、かき氷を目当てに行きます。
おまけプチ情報|「摂田屋」という地名の由来

摂田屋(せったや)って、お店の名前みたいだよね。あれ、地名なの?

地名だよ。室町時代に、修験者や旅人が休んだり泊まったりする「接待屋」があったのが由来と言われている。長岡市の資料にもそう書いてある。

接待屋……あ、昔から旅の人をもてなす場所だったってこと?

そう。それが今は、500m四方に醸造の蔵が集まる「醸造のまち」になった。もてなす場所が、発酵の町に変わったわけだ。

じゃあ、あのパフェに味噌も醤油も日本酒も入ってたのは、町ごと一杯にしたってことか。

うん、そういうこと。摂田屋へ行くなら、まちを歩いてから食べてみて。
今後も長岡・摂田屋エリアで立ち寄った他のお店も紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!

