新潟県十日町市の鍬柄沢で、大地の芸術祭の3作品を見てきました。
モミガラパーク、マッドメン、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想です。どれも同じ集落で、小川次郎氏と日本工業大学小川研究室が関わりながら、20年以上続けてつくられてきた作品でした。
訪問したのは2026年9月12日です。この記事では、実際に見た印象と回る順番、大沢山温泉などからの行き方、駐車の注意点、2026年の公開情報をまとめます。
先に知りたいこと
- モミガラパークとマッドメンは近い場所にあり、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想は少し離れています。
- モミガラパークまでは、大沢山温泉 大沢舘から車で約6分、十日町駅から約17分です。最寄りのJR大沢駅からも歩ける距離ではないので、車で回るのが現実的です。
- 1作品3〜5分。移動を入れても3作品で1時間はかかりませんでした。私が一番印象に残ったのは、モミガラパークの半透明のブロックです。
- 駐車場所は現地表示の確認が必要です。空いていても鑑賞者用とは限りません。
- 2026年は、モミガラパークとマッドメンが4月25日〜11月8日、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想が5月16日〜11月8日に公開されています。
大地の芸術祭の3作品を回ったルート|温泉の前に立ち寄り
私が回った順番は、モミガラパーク、マッドメン、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想です。そのあと、大沢山温泉 大沢舘の日帰り湯に入りました。
入浴は14時からの予定でした。最初は温泉の前に少し寄るつもりでしたが、モミガラパークとマッドメンは同じ場所にあったため、そこまで時間はかかりませんでした。もう一つの「アート村(そん)・鍬柄沢」構想は少し離れた場所にあり、探すのに少し手間はかかりましたが、思っていたほど時間はかかりませんでした。
3作品はすべて十日町市伊達庚、鍬柄沢の集落にあります。公式作品ページでは、モミガラパークとマッドメンのマップコードが同じです。まずこの2作品を見てから、少し離れた「アート村(そん)・鍬柄沢」構想へ向かうと回りやすいと思います。 1作品あたり3〜5分ほどで、移動を入れても3作品で1時間はかかりませんでした。
私のおすすめの順番は、モミガラパーク → マッドメン → 「アート村(そん)・鍬柄沢」構想です。モミガラ、土、そばと素材の話がつながるので、最後の小さな作品も「同じ人たちが続けている」と分かりやすくなります。特に3つ目は、マップを見ながら探したほうが安心です。私は一度通り過ぎました。
車を降りると、蝉の声がうるさいくらいでした。9月に入っても夏の音が残っていて、屋外作品を歩いて見るなら日差しと虫への対策もあったほうが快適です。
見てきた作品|モミガラ・土・そばでつながる3つ
現地では気づかなかったのですが、あとから公式情報を見直すと、3作品には土地の素材が使われていました。モミガラ、土、そばです。
見た目はそれぞれかなり違います。それでも、同じ集落で少しずつ積み重なってきた作品だと知ると、3つを続けて見る面白さがありました。
モミガラパーク|半透明のブロックが印象に残った

▲ モミガラパーク(T-076)の作品看板

▲ 半透明のブロックを積み上げたモミガラパーク
最初に見たのがモミガラパークです。大沢山トンネルの出入口近く、道路わきの開けた場所にありました。
遠くからは、不規則に並んだブロックを積み上げたアーチのように見えました。私には少し洞窟のようにも見えました。
近づいて意外だったのは、ブロックの表面です。もっとざらついたコンクリートのような質感を想像していましたが、実物は半透明で、面によって艶があるように見えました。光を受けているところだけが明るくなり、写真だけでは分かりにくい質感でした。
公式説明によると、地元産の米のモミガラをポリエステル樹脂に混ぜたブロックを使い、モミガラの配合率が異なる数種類の半透明ブロックを組み合わせているそうです。見たときに感じた艶や光り方にも納得しました。モミガラパーク公式作品ページ
制作は2003年、作品番号はT076です。3作品の中で最も早くつくられた作品でした。ここでは5分ほど、ブロックの見え方を眺めていました。
マッドメン|土でできた小さな休憩所

▲ マッドメン(T-154)の看板。奥に作品が見えます

▲ 三角の形に穴が並ぶ、土でできたマッドメン

▲ 手前の壁の奥に、マッドメンが見えます
次に見たのがマッドメンです。モミガラパークに比べると、壁と床と天井がある小さな建物のような形でした。
私は最初、木材のような雰囲気が強いと感じました。何でできているのかは、見ただけでは分かりませんでした。近づくと、人の形のようなものが並んでいるのが見えましたが、はっきり人型とは感じませんでした。
公式説明では、床・壁・天井は集落の住民一人ひとりをかたどった人型で構成され、現地で採った土にセメントを混ぜた「土コンクリート」が使われているとのことです。水遊びのときの休憩所として使える小さなフォリーでもあります。マッドメン公式作品ページ
説明を読んでから振り返ると、私が木のように感じた部分も、土という素材が残した印象だったのかもしれません。制作は2006年、作品番号はT154です。ここには3分ほどいました。
「アート村(そん)・鍬柄沢」構想|小さな途中の作品を探す

▲ 草むらに立つ「アート村(そん)・鍬柄沢」構想(T-323)の看板

▲ 草の斜面にぽつんと立つ、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想の小さな作品
3つ目の「アート村(そん)・鍬柄沢」構想が、一番てこずりました。道が少し分かりにくく、私は一度通り過ぎました。
戻って見つけたものは、想像していたよりずっと小さいものでした。道端にあり、ほかの2作品と比べると、探さないと気づきにくいと思います。私が見た範囲では、それがそばの道なのかも判断できませんでした。
公式説明によると、これは休耕田になった棚田に、天に上るようなそばの花の道をつくる地域プロジェクトです。2015年には道の一部と、3分の1サイズの道祖神を設置し、2030年の完成を目指しています。素材はそば、土コンクリートです。「アート村(そん)・鍬柄沢」構想 公式作品ページ
小さくて存在感がないのではなく、まだ途中の姿だったのだと分かると、見え方が変わりました。探した時間を入れても、ここで過ごしたのは5分ほどです。2003年のモミガラパークから数えると、この集落での制作は20年を超えています。次はそばの花が咲く時期に、もう一度見てみたいです。
同じ大地の芸術祭でも、屋内でじっくり見たい方には鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館がおすすめです。こちらは廃校を丸ごと使った作品で、所要時間もまったく違いました。
アクセスと駐車場|大沢山温泉から車で約6分
モミガラパークまでの車の目安をまとめました。Googleマップで調べた通常時の数字です(2026年9月23日時点)。
| 出発地 | 距離 | 車の目安 |
|---|---|---|
| 大沢山温泉 大沢舘 | 約4.5km | 約6分 |
| JR大沢駅(最寄り駅) | 約6.7km | 約9分 |
| 十日町駅 | 約12.9km | 約17分 |
| キナーレ(越後妻有里山現代美術館 MonET) | 約13.4km | 約18分 |
- 最寄り駅はJR上越線の大沢駅ですが、歩ける距離ではありません。車で回るのが現実的です。
- マッドメンはモミガラパークと同じ場所です。「アート村(そん)・鍬柄沢」構想は少し離れているので、マップで場所を確かめてから向かうと安心です。
- 大沢舘からは約6分なので、温泉と組み合わせやすい距離でした。
駐車場|白線のないスペース。専用駐車場ではありません
モミガラパークとマッドメンの近くには、車を停められそうな白線のないスペースがありました。私の目には10台ほど停められそうに見えましたが、台数が示された専用駐車場ではありません。
モミガラパークは、公式説明で「除雪車車両回転場に付随するポケットパーク」とされています。空いているからといって、鑑賞者用の駐車場とは限りません。
「アート村(そん)・鍬柄沢」構想では、私が見た範囲で専用の駐車場を見つけられませんでした。現地の表示を確認し、通行や作業の邪魔にならない場所がなければ、無理に路肩へ停めないほうがよいと思います。
大地の芸術祭 2026の公開期間と定休日
2026年の公開期間は、公式作品ページで次のように案内されています。
| 作品 | 公開期間 | 時間 |
|---|---|---|
| モミガラパーク | 4月25日〜11月8日 | 日中 |
| マッドメン | 4月25日〜11月8日 | 日中 |
| 「アート村(そん)・鍬柄沢」構想 | 5月16日〜11月8日 | 日中 |
3作品とも、祝日を除く火・水曜日が定休です。ただし、公式ページには定休日も屋外作品は鑑賞できるとあります。冬季は休止なので、訪問前には各作品の公式ページで最新の公開状況を確認してください。
立ち寄った大沢山温泉 大沢舘|内風呂だけ、ぬるぬるのお湯
作品を見たあと、南魚沼市の大沢山温泉 大沢舘で日帰り入浴をしました。この日は平日で、小学生以上の入浴料は1,000円でした。
最初は少し熱いと感じましたが、お湯に入ると印象が変わりました。ぬるぬるした肌触りが私には気持ちよく、入浴後は1,000円でも納得できました。
日帰りで利用したのは内風呂です。露天風呂は宿泊者専用で、サウナはありませんでした。
料金や受付時間、お風呂の様子は大沢山温泉 大沢舘の日帰り入浴の記事で詳しくまとめています。作品めぐりのあとに温泉も考えている方は、ついでにのぞいてみてください。
十日町側で温泉に入るなら、千手温泉 千年の湯もあります。源泉かけ流しで、作品めぐりの帰りに寄りやすい場所でした。
3作品の基本情報
| 項目 | モミガラパーク | マッドメン | 「アート村(そん)・鍬柄沢」構想 |
|---|---|---|---|
| 作家 | 日本工業大学小川次郎研究室+黒田潤三 | 小川次郎/日本工業大学小川研究室 | 小川次郎/日本工業大学小川研究室 |
| 作品番号 | T076 | T154 | T323 |
| 制作年 | 2003年 | 2006年 | 2015年 |
| エリア/集落 | 十日町/鍬柄沢 | 十日町/鍬柄沢 | 十日町/鍬柄沢 |
| 場所 | 新潟県十日町市伊達庚 | 新潟県十日町市伊達庚 | 新潟県十日町市伊達庚 |
※公開期間・鑑賞条件は変更される場合があります。作品情報は2026年9月12日に確認した内容です。
2027年2月27日は「越後妻有 雪花火」|大地の芸術祭10回展記念
来年2027年は、大地の芸術祭の第10回展です。その記念事業として、冬の夜空と雪原を彩る「越後妻有 雪花火」が6年ぶりに開催されます。今回の3作品とは会場が違いますが、同じ十日町市の冬のイベントなので紹介しておきます。
| 日にち | 2027年2月27日(土) |
|---|---|
| 会場 | ナカゴグリーンパーク(十日町市上野) |
| 内容 | 雪上花火と、髙橋匡太《Gift for Frozen Village 2027》の「光の花畑」 |
| チケット | 一般8,000円(高校生6,000円、小中学生3,000円ほか)。冬プログラムの共通チケットと、大地の芸術祭2027の作品パスポート引換券付き |
| 販売期間 | 2026年9月20日〜2027年2月26日(定員に達し次第終了) |
| アクセス | 自家用車・タクシー・徒歩では来場できません。十日町市内発(無料)と越後湯沢駅発(有料)のシャトルバスのみ。乗り場は11月上旬に発表予定 |
当日の流れ(予定)は、15:30 シャトルバス受付開始、16:00 屋台オープン、17:00 光の花畑オープン・往路バス受付終了、18:00〜18:30ごろ 打ち上げ開始、19:00 復路バス運行開始です。遅い時間のバスは非常に混むそうなので、早めの移動がおすすめです。
※2026年9月23日に公式サイトで確認した内容です。最新情報は越後妻有 雪花火の公式ページでご確認ください。

まとめ|十日町のアートを見るなら
越後妻有の鍬柄沢にある3作品は、同じ集落で20年以上かけてつくられてきた作品群でした。
私が一番印象に残ったのは、モミガラパークの半透明のブロックです。艶のある見え方は写真だけでは分かりませんでした。マッドメンでは土の質感が残り、「アート村(そん)・鍬柄沢」構想では、2030年に向けて続く途中の姿に気づきました。
大きな作品をじっくり見たい人には物足りないかもしれません。一方で、素材や土地とのつながりを見ながら歩くのが好きな人には、3つを続けて回る面白さがあると思います。
駐車場所は現地で必ず確認し、通行の邪魔にならないことを優先してください。
次は、そばの花が咲く時期に「アート村(そん)・鍬柄沢」構想をもう一度見に行きたいと思います。
おまけプチ情報|3作品の素材の話

モミガラパークのブロックって、何でできてるの?

地元のお米のモミガラを樹脂に混ぜたブロックなんだ。モミガラの配合を変えた数種類を組み合わせているから、面によって光り方が違って見えるんだよ。

マッドメンは土でできてるんだよね?

そう。現地の土にセメントを混ぜた「土コンクリート」で、集落の人たちをかたどった形が床や壁になっているんだって。

3つ目の作品は、小さかったんでしょ?

棚田にそばの花の道をつくる、2030年完成を目指した途中の作品なんだ。モミガラ、土、そばと、素材をたどりながら3つを回ってみてくださいね。
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作品めぐりのあと、露天風呂に入りたい方へ

大沢舘の露天風呂って、日帰りだと入れないんだよね?

そう。私が入ったのは内風呂だけで、露天風呂は宿泊した人だけなんだ。ぬるぬるしたお湯だったから、泊まってゆっくり入るのもよさそうだと思ったよ。

2027年の雪花火の日も、泊まりになりそうだよね。

当日は自家用車で会場に入れないから、シャトルバスが出る場所の近くに泊まるほうが安心なんだ。大沢舘は越後湯沢駅から車で約18分。空室と料金はじゃらんnetで確認できるよ。
\ 露天風呂は、泊まった人だけの時間 /
今後も十日町で見てきた大地の芸術祭の作品を紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!

