十日町・松苧の天へぎ1900円|想像よりコシのある石臼挽きそば

ランチ
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十日町のへぎそばは、これまで何度か食べてきました。今回はほくほく線まつだい駅から車で6分、国道253号沿いに立つ「割烹そば処 松苧(まつお)」へ。雨の平日、開店直後のランチです。

▲ 手書きで「天ざる1800円 天へぎ1900円」。この看板が目印になります。

国道253号沿いの一軒|入口の急坂と、白線のない駐車場

店は国道253号沿いにあります。ただ、駐車場へは脇道に入ります。この入口がなかなかの急坂で、しかも国道は交通量が多い。初めてなら、看板が見えた時点で速度を落としておくと安心です。

▲ この日はあいにくの雨。白壁の大きな建物が目印です。

坂を上りきると、白壁の大きな建物が現れます。そば屋というより、地元の宴会も受ける割烹の構えです。

駐車場はアスファルト舗装で20台ほど。白線が引かれていないので、停める位置は自分で見当をつけます。

天へぎ1900円|石臼挽きのそばは、噛んで食べるコシだった

注文したのは天へぎ、1,900円(税込)です。15分ほどで、木のへぎ箱に手繰り状の9玉が並んで運ばれてきました。写真で見ていたより天ぷらのボリュームに驚きました。

▲ 天へぎ1,900円(税込)。薬味はねぎとわさびで、小鉢も付いてきます。

思っていたより歯応えが強く噛むと弾力が戻ってくる。

途中から一玉ずつ食感を確かめながら食べていました。

そばの色をよく見ると、うっすら黒い粒が散っています。十日町産のそばを自家製の石臼で挽いているとのこと。香りは強すぎず、天ぷらと一緒でも負けません。

 ▲ 表面はつるっとしているのに、噛むとしっかり返ってきます。

山菜天ぷら|衣が軽く、そばつゆに浸してもへたらない

天へぎのもう一つの主役が天ぷらです。えび、なす、かぼちゃ、その時期の山菜。そばのおまけくらいに思っていたのですが、これが良かった。

▲ 名前を聞きそびれた、穂のような形の山菜。

衣が薄く、噛むと軽い音がします。油っぽさがなく、山菜のほろ苦さがそのまま残る。食材は季節ごとに変わるそうです。

そばつゆに軽くくぐらせてみると、つゆの甘さと山菜の苦みが噛み合いました。少し浸したくらいでは衣もそんなにへたりません。そばを食べて、天ぷらをつまんで、またそばに戻る。気付けば9玉があっという間になくなっていました。

店内の雰囲気|窓の外は一面の田んぼ、隅には着物姿の人形

入口の引き戸には「割烹 まつお 郷土料理」と彫られた木の看板が掛かります。

 ▲ 「郷土料理」の四文字が入口に掛かっています。

中は畳敷きで、その上にテーブルと椅子。靴は入口で脱ぎます。一階は6卓ほど、二階は宴会用の座敷だそうです。

▲ 壁には扇の掛け軸、隅には着物姿の人形が立っています。

隅に立つ着物姿の人形と目が合ったときは、正直どきっとしました。慣れてくれば気になりませんがこの手が苦手な人は注意が必要です。

席について外を見ると窓の向こうが一面の田んぼです。雨に濡れた緑が、ガラスいっぱいに広がっています。

雪解けの春は田んぼの水鏡

収穫時期の秋は頭が垂れた黄金色の稲が鑑賞できます。

蕎麦の味のアクセントになると思います。

出口には、松代城をかたどった木製のオブジェも置かれていました。

 ▲ 帰り際、思わず足を止めて眺めてしまいました。

混雑と支払い|11時の開店直後は先客1組、電子決済も使える

ゆっくり食べたいなら、開店直後が狙い目です。私が入ったのは平日の11時、開店と同時でした。先客は1組5人だけで、窓際の席に座れました。ただ一階は6卓しかないので、週末や連休はすぐ埋まります。

料理が出てくるまでは15分ほど。急いでいる日は、頭に入れておいてください。

会計は電子決済に対応しています。入口にステッカーが貼ってあり、楽天ペイ PayPayが使えました。山あいの店だから現金だけだと思い込んでいました。

松苧の基本情報とメニュー

項目 内容
店名 割烹そば処 松苧(まつお)
住所 〒942-1504 新潟県十日町市犬伏3228
電話 025-597-3052
営業時間 11:00〜14:00
定休日 水曜日
駐車場 あり(アスファルト・白線なし・20台ほど)
支払い 現金・電子決済(メルペイ/d払い/au PAY など)
アクセス ほくほく線まつだい駅から車で約6分(国道253号沿い)/東頸バス「犬伏」バス停から徒歩約2分

※2026年7月・平日の開店直後に訪問した時点の情報です。営業時間・定休日・価格は変更される場合があります。最新情報は店舗へ直接ご確認ください。

メニューと価格(店頭表示より・税込)

  • へぎそば 1,200円
  • ざるそば 1,100円
  • 天へぎ 1,900円
  • 天ざる 1,800円
  • かけそば 1,100円
  • 天ぷら 700円
  • 大盛 200円増

生そばの持ち帰りもあります。一人前(200g・つゆ付)800円、三人前2,400円、五人前4,000円。

面白いのが、自分で採った山菜を持ち込むと一人前700円で天ぷらにしてくれるという案内。山菜採りをする人には嬉しい仕組みです。

まとめ|へぎそばの印象が変わる一枚

松苧で一番残ったのは、そばのコシでした。特別な展望があるわけでもない席で、田んぼの緑を眺めながらそばをたぐる時間が思いのほか心地よく、食べ終わってからもしばらく座っていました。

へぎそばを何度か食べたことがある人ほど、違いが分かって楽しめる店です。気をつけたいのは入口の急坂だけ。次は、稲穂が黄色くなる秋に、同じ席でへぎそばを食べたいと思っています。

おまけプチ情報

あんこ
あんこ

「松苧」って、なんて読むのか分からなかった。

guuu
guuu

「まつお」だよ。同じ犬伏に松苧神社っていうお社があるんだ。標高360メートルの山の上で、本殿は1497年の建立。県内最古の建築物として国の重要文化財になっている。

あんこ
あんこ

そんなに古いんだ。でも「苧」って、どういう意味?

guuu
guuu

カラムシっていう草のこと。糸にして布を織る、越後上布の原料だよ。祀られている奴奈川姫が苧を紡いでいたと伝わっていて、昔から織物の神様とされてきた。

あんこ
あんこ

じゃあ、織物の神様の名前がついたお店で、そばを食べてたってこと?

guuu
guuu

そういうこと。へぎそばのつなぎに使う布海苔も、もとは織物の糸を張るために使われていたもの。「へぎ」も剥ぎ板の器のことなんだ。みんなも、へぎ箱を見たら糸のことを思い出してみて!

今後も十日町エリアで立ち寄った他のお店も紹介していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

See you next time!

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