新潟県南魚沼市大崎にある「龍寿し」へ行ってきました。

▲ 白い壁に掛かる小さな木札が目印です
海から離れた八海山の麓にある寿司店ですが、出てきたのは魚だけではありません。
椎茸、舞茸、長なす、そうめんかぼちゃなど、南魚沼らしい山の食材を魚と組み合わせた料理が次々に登場しました。
「寿司を食べに来た」というより、途中からは「次は何が出てくるんだろう」と楽しむような時間に。
この記事では、実際に食べたコースの感想と、予約、駐車場、店内の様子など、初めて行く前に知っておきたいことをまとめます。
龍寿しへ行く前に知っておきたいこと|コースは税込16,500円、靴を脱いで上がる
龍寿しでは、昼夜ともにコース料理が中心です。
今回利用したコースは15,000円(税込16,500円)。
握りだけではなく、季節の料理を挟みながら進んでいきます。
料理の内容は季節や仕入れによって変わるため、今回紹介する内容は私が訪問したときのものです。
予約はネットから|席のみの予約はできない
龍寿しの予約は、今回は電話ではなくネット予約(ResReserve)で取りました。
予約はコース料理が前提で、席のみの予約はできません。
予約時間には少し余裕を持って
龍寿しは、カウンターのお客さんが同じ時間から料理をスタートするスタイルです。
私は予約時間の20分ほど前に到着しました。
コース料理なので、少し余裕を持って向かった方が安心だと思います。
私が行った日は18時30分スタートで、カウンター9席のうち8席が埋まっていました。
駐車場は縦列になる場所も
私が訪れたときは、2列に車を停める形で6台ほど駐車できました。
縦列駐車になる場所もあるため、前後の車との位置関係には少し注意が必要です。
駐車場は無料ですが、予約したお客さんが使える場所です。
予約時間が決まっている店なので、車で行く場合も早めの到着がおすすめです。

▲ 屋根付きの駐車場。車は前後に並べて停める形です
店内は靴を脱いで入る
入口では靴を脱いで店内へ入ります。
私が訪れたときはスリッパはなく、そのまま上がるスタイルでした。
気になる方は、靴下にも少し気を配っておくと安心です。

▲ 靴を脱いで上がると、木の床が広がっています
店内の雰囲気|カウンター9席、BGMはクラシック
店内はカウンター9席。
荷物を入れるカゴも用意されていました。
BGMにはクラシックが流れていて、にぎやかな寿司店というより、料理をゆっくり楽しむ落ち着いた雰囲気です。
店内へ入ったときに感じたのは、海のものを思わせる香りと、ヒノキのような木の香り。
カウンター越しに調理する様子が見えるので、料理が出来上がっていく時間も楽しめました。
スマートフォンの電波も問題なく入りました。
この日は、お客さんの半分ほどが新幹線で来ていました。浦佐のホテルに泊まって帰ると話していて、お酒を飲んだ方もそのまま宿泊するとのことでした。

▲ 9席のカウンター。席ごとに石の皿が置かれています
今回食べたコース|黒舞茸とトロ、長なすまで山の食材が主役
柏崎・椎谷のもずく
最初に出てきたのは、柏崎・椎谷のもずく。
しっかりとした歯ごたえがあります。
つい普段のもずくと同じようにすすって食べてしまい、少し音を立ててしまいました。
「これは正しい食べ方だったのか……」と後から少し気になりました(笑)。

▲ 片口の器で出てきた椎谷のもずく
桃・マグロ・マスカルポーネ
続いて出てきたのは、白桃、マグロ、マスカルポーネ、はちみつを組み合わせた一品。
寿司店で桃が出てくるとは思っていませんでした。
桃とはちみつの甘さにマグロの風味。そこへマスカルポーネの塩気が加わります。
それぞれ単体ではまったく違う食材ですが、一緒に食べると意外とまとまっていました。
こうした組み合わせが出てくるところが、龍寿しの面白さだと感じます。

▲ スプーンにのせて出される、桃とマグロの一品
柏崎の甘鯛
柏崎の甘鯛。
噛んでいると、鯛らしい甘さを感じました。
醤油を自分でつけるスタイルではなく、そのまま食べられるように味が整えられています。

▲ 握りは石の皿に一貫ずつ置かれます
糸魚川の赤イカ
続いて糸魚川の赤イカ。
新潟県内の食材が次々に出てくるところも印象に残りました。

▲ 糸魚川の赤イカ
中トロの漬け
中トロの漬けは、ねっとりとした舌触り。
口の中でゆっくりと広がる食感が印象に残っています。

▲ 赤身の色が濃い中トロの漬け
コハダと小えび
コハダには小えびのおぼろが合わせられていました。
コハダの酢はしっかり効いています。
そこへ小えびの甘さが加わることで、酸味が少しやわらかく感じました。

▲ コハダの上に小えびのおぼろ
八色椎茸とウニ
続いて、八色椎茸とウニ。
椎茸はぷりぷりとした歯ごたえで、噛むと甘さが出てきます。
寿司店というと魚が主役というイメージがありますが、龍寿しでは椎茸や舞茸など、山の食材もしっかり存在感があります。

▲ 黒い板皿にのった八色椎茸とウニ
玉ねぎの冷たい茶碗蒸し
途中で出てきたのが、玉ねぎを使った冷たい茶碗蒸し。
ほんのり甘さがあり、それまでの寿司とはまた違った一品でした。
握りが続く途中にこうした料理が入るので、コース全体にも変化があります。

▲ 黒い器で出てきた冷たい茶碗蒸し
北海道・浜中町のウニ
特に印象に残ったのがウニです。
説明では、北海道浜中町で昆布を食べて育ったウニとのこと。
口に入れると甘く、クリーミー。
ウニというと磯の風味が強いイメージもありますが、今回は甘さの方が強く印象に残りました。

▲ 軍艦からあふれそうな浜中町のウニ
シャリにも南魚沼のお米
寿司を食べていて気になったのがシャリです。
龍寿しでは、南魚沼産のお米が使われています。
魚だけでなく、寿司を支える米も南魚沼。
海から離れた場所にある寿司店だからこその面白さを感じます。
サワラと薬味
サワラには、神楽南蛮、ミョウガ、玉ねぎ。さらに藁で炙られていました。
比較的淡白なサワラに、薬味の香りや辛味が加わります。
魚そのものだけを味わうというより、食材の組み合わせを楽しむ一貫でした。

▲ 藁で炙ったサワラに薬味をのせて
長なす
次に驚いたのが長なす。
焼いたなすに穴子のタレを塗ったというシンプルな料理です。
魚ではありません。
それでも、タレの甘さとなすのやわらかな食感が合い、「こういう寿司もあるんだ」と思わせてくれました。

▲ 穴子のタレが照る長なす
甘鯛の松笠揚げ
甘鯛は松笠揚げでも登場。
枝豆のソースが合わせられていました。
皮までパリパリに揚がっていて、身との食感の違いが面白い一品です。

▲ 銀色の器に盛られた甘鯛の松笠揚げ
甘えび
甘えびは、身がぷりぷり。
噛むほどに、磯の香りが口の中へ広がります。

▲ 包丁目の入った甘えび
黒舞茸とトロ
今回、かなり印象に残った一貫です。
主役はトロではなく黒舞茸。
説明でも「舞茸がメインで、トロはおまけ」という話がありました。
舞茸には焦げ目が付き、口へ運ぶ前から香りが広がります。
上の部分では香ばしさ、中では舞茸らしい食感。
調理場から舞茸を炙る香りが店内に広がってきた時間も含めて、印象に残っています。
ほんのり森を思わせるような香りも感じました。

▲ 炙る前の黒舞茸。株ごと見せてもらいました

▲ 黒舞茸とトロの一貫を手のひらで受け取ります
いくらの醤油漬け
いくらは醤油漬け。
口に入れるとプチプチと弾けます。

▲ 醤油漬けのいくらの軍艦
そうめんかぼちゃと中トロの巻物
続いて、そうめんかぼちゃと中トロを合わせた巻物。
「一口で食べてください」と説明がありました。
中トロのやわらかさの中に、そうめんかぼちゃの食感が加わります。

▲ そうめんかぼちゃと中トロの巻物
なめこの味噌汁
終盤には、なめこの味噌汁。輪切りにされたオクラは入っていました。味噌は甘さがあり白味噌のようでした。※確認はできていません笑
寿司を食べた後の温かい味噌汁は、ほっとします。
穴子
続いて穴子。
私が食べたものは、ほろりとほどける食感でした。甘じょっぱいタレが、穴子のうまさを引き立てます。

▲ タレを塗った穴子
南蛮えび入りの玉子焼き
玉子焼きには南蛮えび。
普通の玉子焼きよりもしっとりしていて、カステラのような食感です。
寿司店の玉子焼きというより、スイーツに近いようなやさしい口当たりでした。
握りのリクエストがあったので追加で頼みました笑

▲ 厚みのある南蛮えび入りの玉子焼き
バイ貝ときゅうり
バイ貝には、きゅうりの佃煮が合わせられていました。
貝はコリコリとした食感。
正直、きゅうりと貝がここまで合うとは思っていませんでした(笑)。
意外な組み合わせですが、今回のコースの中でも印象に残っています。

▲ バイ貝ときゅうりの佃煮の一貫
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龍寿しと同じ、南魚沼のお米を家でも

シャリも南魚沼のお米だって言ってたね。

そう。魚だけじゃなく、寿司を支える米まで南魚沼なんだ。あの一体感は、お米も大きいと思う。

同じお米、家でも食べられるのかな?

魚沼産コシヒカリは通販でも買えるよ。新米の時期はとくに楽しみだね。
\ 龍寿しで食べた、南魚沼のお米を家でも /
飲み物|八海山の日本酒と、飲まない人にはお茶も
お酒が飲める方には、通常ではなかなか飲めない八海山のお酒も用意されていました。
私はお酒を飲まないため、今回はお茶を選びました。
また、カボスを使った温かいドリンクもいただきました。
柑橘系らしい酸味があり、かなり熱かったので、少しずつ飲みました。
寿司と一緒に日本酒を楽しみたい人と、お酒を飲まない人のどちらでも楽しめると思います。

▲ 飲み物のメニュー。八海山のお酒も並びます
器|スプーンや皿の色を自分で選べる
龍寿しでは、料理だけでなく器にも遊びがあります。
料理によっては、使うスプーンや皿の色を自分で選ばせてもらえました。
スプーンには、お米を使った素材が使われているとのこと。
さらに、木に樹脂を染み込ませた器や、石に漆を施した器なども登場しました。
料理が出てくるたびに、「次はどんな器で出てくるんだろう」と見るのも楽しみのひとつでした。
印象に残ったこと|魚だけで完結しない寿司
今回食べて感じた龍寿しらしさは、魚だけで完結しないところでした。
コハダに甘えび。ウニに椎茸。トロに黒舞茸。中トロにそうめんかぼちゃ。そして、魚を使わない長なすまで登場します。
普通の江戸前寿司をイメージして行くと、少し印象が違うかもしれません。
魚そのものだけをシンプルに味わうというより、魚と南魚沼の食材を組み合わせた料理を楽しむ店だと感じました。
特に黒舞茸とトロは、「舞茸が主役」という説明がそのまま当てはまるような一貫でした。
また、カウンター越しに店主と話せるのも印象に残っています。
料理だけではなく、食材や器の話を聞きながら食事ができるのもカウンター席ならではです。
龍寿しの基本情報|南魚沼市大崎・カウンター9席
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 龍寿し |
| 所在地 | 新潟県南魚沼市大崎 |
| 今回のコース料金 | 15,000円(税込16,500円) |
| 席 | カウンター9席 |
| 駐車場 | 無料(予約客が利用)。訪問時は縦列駐車を含む配置 |
| 店内 | 靴を脱いで入店 |
| 予約 | ネット予約(ResReserve)。コース料理のみで、席のみの予約は不可 |
※2026年9月18日(金)18時30分からの訪問時点の情報です。
営業時間、定休日、コース料金などは変更される場合があります。
予約前に龍寿しの公式サイトなどで最新情報を確認してください。
まとめ|南魚沼の山の食材を味わう寿司店
龍寿しで印象に残ったのは、高級な魚だけではありませんでした。
黒舞茸、八色椎茸、長なす、そうめんかぼちゃ。
南魚沼の山の食材が、魚と同じくらい存在感を持っています。
税込16,500円のコースなので、気軽に立ち寄る食事ではありません。
その一方で、握りだけでなく、季節の料理、地元食材、器、店主との会話まで含めて楽しむ店でした。
「普通の寿司とは少し違うものを食べてみたい」
「南魚沼らしい食材を使った料理を楽しみたい」
そんな方には、候補のひとつになりそうです。
次は、日本酒を飲む人と一緒に来て、八海山のお酒との組み合わせも見てみたいです。
おまけプチ情報|「龍寿し」の名前の由来

「龍寿し」の「龍」って、何か意味があるの?

先代が辰年だったことから付けた名前なんだって。カウンター越しに店主さんから聞いた話だよ。

じゃあ、干支がそのまま店名になったってこと?

そういうこと。こういう話を直接聞けるのも、カウンター9席のお店ならではだね。

ほかにも話が聞けるの?

食材の産地や器のことも説明してくれたよ。行ったら、一品ずつ話を聞きながら味わってみてください。
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夜のコースは、近くに泊まってゆっくり

夜のコースって、車だとお酒は飲めないよね?

そうなんだ。八海山のお酒も出るから、飲みたいなら近くに泊まるのが安心だね。

南魚沼って、泊まるところはあるの?

温泉のある宿もあるよ。夜にゆっくり食べたい人は、先に宿を押さえておくといいかもね。
\ 夜のコースのあとは、近くの宿でゆっくり /
今後も南魚沼で立ち寄った他のお店も紹介していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
See you next time!
